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SiCガイドの特徴

太いラインで根掛かりをした時、手のひらにラインを巻いて無理矢理根掛かりを外そうとしたことはありませんか?
そんなことをしたら根掛かりがはずれない限り、手のひらに食い込むラインとその摩擦熱にちょっとビビッてしまうこともあったでしょう?

つまりラインを通しているガイドもそれほどの抵抗と摩擦熱を受けている

ということになるのです。

2006年現時点での最高の品質を誇ると言われているガイドが冨士工業さんがリリースしている「SiC」ガイドです。
ルアーロッドのスペック紹介では「SiCガイド採用」はひとつの常套的宣伝文句となっていますね。

SiCの熱伝導率はラインとの接点に生じる摩擦熱を素早く逃すことができるのでラインにも優しい素材です。

例えばあなたのロッドに大物が掛かったとしましょう。
大物だからリールからラインが出ていくことも当たり前ですね。
ロッドもしっかりポンピングなどをおこなうとラインテンションは張りっぱなしとなります。

つまりガイドとラインとは強く擦れ続けている、根掛かりを外そうとした時以上の摩擦熱を持っているとも言えるでしょう。このような状態の時、熱伝導率の低いガイドリングを使用していると摩擦熱を逃すことができず最悪の場合、ラインブレイクに至ってしまうこともあり得ます。
ちなみにSiCリングはハードリングの5.7倍の熱伝導率を誇っています。


またSiCリングの表面は宝石と同等レベルの仕上げ加工がなされており、ハードリングと比較すると20倍以上のライン耐久性を実現しています。
硬度にも優れ、ダイヤモンドまでは及ばないもののダイヤモンドに次ぐ硬度を誇っております。

ラインはリーリングをしているとお判りのように基本的にガイドの一定の場所を通ることになります。
キャストと巻き上げを繰り返すことによってラインの表面にはたくさんの傷や細かい物質が付着することになります。それらの細かい物質につまり外傷要因に耐えるためにガイドリング自身はかなりの硬度が必要になるわけです。

SiCと比較すると硬度が低いゴールドサーメットやハードリングはガイドに溝ができやすいとも言われます。
現在PEを使用する釣りではとくにSiCガイドリングは不可欠なガイドとなっています。

ダイヤモンド、SiC、ゴールドサーメット、ハードリングを素材別に比較すると
硬度はダイヤモンドから順に6000、2400、1100、1400
比重は3.5、3.1、5.6、3.8
熱伝導率は0.33、0.17、0.08、0.03
となっています。

ガイド素材としては
硬度はSiC、ハードリング、ゴールドサーメット
比重もSiC、ハードリング、ゴールドサーメット
熱伝導率はSiC、ゴールドサーメット、ハードリング
の順で優秀なスペックを示しています。

ラインがガイドを通る時には当然ながらラインとリングそれぞれに摩擦が発生します。
ラインは巻かれているとガイドに熱は溜まりません。しかし、ガイドリングはそのときピンポイントで熱を持ってしまいます。だからリングの熱伝導率が悪ければ摩擦熱をうまく放出できず、その熱でラインは傷ついてしまう可能性が高くなります。

SiCは熱を素早く拡散し、摩擦熱によるラインブレイクを防いでくれる役割を高次元で担ってくれているのです。
ルアーロッドのハイエンドモデルは一時期どのメーカーもゴールドサーメットを採用していましたが現在はハイエンドモデルのルアーロッドでも熱伝導率に優れ、軽量なチタンフレームSiCリングを採用しているケースが大半を占めるようになっています。

ただし、SiCの場合は硬度の高さゆえにぶつけると割れてしまうケースもあります。
ガイドの特性によっては耐衝撃性に優れたゴールドサーメットを一部に採用するケースもあります。
例えば、ゴールドサーメットは素材自体に曲げる力を加えた時の強さやリングをつぶそうとする力に耐える強さはSiCの約2倍の強さを誇っています。
上記の特性を狙いとして、トラブルが一番考えられるトップガイドに高い衝撃性を持つゴールドサーメットガイドを採用しているロッドもあります。

         

ルアーロッドの知識

現在、たくさんのルアーロッドがリリースされています。ルアーロッドには様々なコンセプトがあり、その対象魚によってもルアーロッドは様々な個性を見せてくれます。ルアーロッドに採用されているパーツなどのガイドも重要な構成要因の一つです。ルアーロッドのお話やロッドに採用されているガイドやそのフレームなどロッドにまつわるお話をしてゆきます。

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